宇宙を駆ける

 

 

 宇宙を駆けるよだか、早いもので配信からもう2週間経ちました。移動時間とか暇さえあれば繰り返し繰り返し見てるんだけど、しんどい。何回見てもしんどい。

とりあえず消化できてる現状分での感想です。1週間後には言ってることが違うかもしれない。

 

 

その前に………なにかの拍子でこのブログを開いてしまい、宇宙を駆けるよだかとはなんぞや?となっている方へ、まずはこちらをご覧ください。

ドラマ「宇宙を駆けるよだか」公式サイト

 

 

 

 

※この先ネタバレめちゃめちゃしていくので自己防衛で!

 

 

 

 

 

 

まず偏に、すごく苦しい話だった。


然子の「綺麗な顔は何を言っても正義になる」というセリフ。


本当に然子だけが悪いのか。

私には到底そうは思えなくて、すごく苦しかった。

 

 

あゆみが火賀に、

もし自分が元から然子の容姿だったとしても自分のことを好きになってくれたか

と問い、火賀が「それなら誰よりも先にあゆみの良さに気づけていたかもな」と返すシーン。


沈んだあゆみの心を救う、最大級にかっこよく、火賀の真っ直ぐさが痛いほど伝わるシーンです。

あゆみから見ても視聴者サイドで見ても全信頼をおける火賀。

あつすぎて、まっすぐすぎて、まぶしすぎて、ちょっとむかつくこのセリフを然子は最後に否定します。

 

 

「元が可愛いからそんなことが言える」と。

 

もともと原作にはこのセリフないんですよね。だけどすごく大事で、これがあるから火賀のセリフがより際立った。

 

 

原作と違うところは他にもあって、それがよだかの世界観をより濃くしていたように思います。

たとえば火賀の最後のセリフ。


「お前は俺のことがすきだ、だけどそれは情だろ?」

「友達としてやろ?」
になったり、


「俺の力じゃ元には戻してやれなかった」が
「お前戻すために1番苦しんだんあいつやろ」になったりしてます。


所詮想像だけど、重岡くんが

台本の言い回しをちょくちょく変えてしまった、けどそれが採用されとるところもある

と話していて、なんとなく、なんとなくだけどここがそうかなあと思った。


火賀として生きた重岡くんが、情でなく「友達」という言葉を選んでいたらいいなあと思うし、もしそうだったらすごく暖かい現場だったんだろうなあ。


特に後者、 このセリフで火賀は最後まで火賀であり続けたと思うんですよね。

何がと言われると上手く言葉にはできないけれど。

聞こえが悪いかもしれないけど漫画のセリフはちょっとエゴっぽい。自分は後回しでも、あゆみの想いを汲んだり大好きな2人の幸せを願ってしまう、焦れったい姿がもどかしい。火賀はずるい人間になれないタイプだよなあ。

 


他にも、元に戻った然子を然子(あゆみ)と重ねて涙してしまう火賀の姿も原作にはなくて。


然子の姿をみて、あゆみとの思い出が駆け巡ってしまうの、火賀がほんとに然子の姿にだって恋をしていたということが描写されていてすごくよかったです。

 

原作だと、ずっと自己犠牲してきたしろちゃんがあゆみの「しろちゃんが好きです」の言葉で張り詰めていた糸が切れたように泣いちゃうの。「おかえりあゆみちゃん」と抱きしめるシーンがすごく大好きで楽しみにしていたんだけどまさかの全カットで絶許案件

   

 

 

「見た目か中身か、他人に愛されるのはどちらか」というこのテーマの裏は、

「自分が自分を認められる環境を自分の取り巻く世界で作れるか」

という話だと思います。

良くも悪くも結局全て変えられるのは自分。

幸せへの近道は、自分を愛すこと。


だけど然子はそれすら許されなかった。そういう世界を周りが作ったから。

 

自分を好きになるって難しい。

火賀にもしろちゃんにも、例え然子の姿になったあゆみにさえも、ほんとのところで然子の気持ちを理解することなんて出来ないんですよね。


小さい時からブスだと罵られ、ブスだというだけで人権がないように扱われ、自分の外見がコンプレックスになった。

そうした十数年間を送ってきた然子の歪みなんて、顔が綺麗な人たちに分かるはずがない。

 

 

また、しろちゃんも火賀に対してコンプレックスを抱いていました。勉強もスポーツも成績はいつだって一番で、だけどいつだってクラスの中心は火賀。

 

いいなあ火賀は、愛されて。

 

いいなあ火賀は、誰かに頼られて。


然子に近づくために吐いた言葉で、どこまでがしろちゃんの本音でどこからが嘘か分からないけど、確実にしろちゃんの中にも嫉妬はありました。
もしかすると然子のように歪んでしまう可能性だってあったかもしれない。

だけどそうならなかったのは、「水本公史郎」を好いて認めてくれる2人がずっとそばに居たからで、そんな環境が然子にはなかったんだよなあ。

 

話は逸れてしまうけど、やっぱりしろちゃんは火賀のことだいすきなんですよね。

 

しろちゃんの、火賀のようにあゆみと然子が入れ替わっていることに気づく瞬間って描かれていない。

確信するシーンはあったけど。

 

わたしの想像だけど、火賀の存在が大きかったんじゃないかな、と思います。

突如あゆみに絡む上、「入れ替わってるの!わたしがあゆみだよ!」「告白してくれたよね?」と迫ってくる然子に不信感を抱くしろちゃんは、当たり前のごとく「海根さんと距離を置きたい」と火賀に助けを求めます。

 

火賀はそんな事情を知ってるにも関わらず、あゆみ(然子)を差し置き然子(あゆみ)を庇い、しかも一緒に楽しそうに笑い合ってる。

誰だって「あれ?」って思うはずです。

だってお前、あゆみちゃんのこと好きなんじゃないの?って。

 

いつだって真っ直ぐな火賀が、同じようにあゆみを大事に思ってるはずの火賀が、あゆみじゃなくて然子といる。なんで? 

 

さっきまで全然信用していなかった「わたし小日向あゆみなの」という然子の言葉を思い出し、まさか、と思ったんじゃないでしょうか。だから暗闇であゆみを試した。

自分の知るあゆみちゃんかどうかを確かめるために。


「あいつになりたい」と思うしろちゃんの描写は火賀への妬み嫉みが中心だったけど、しろちゃんは火賀のことだって大好きで。

「あゆみちゃんと火賀のことは、俺が一番分かってる」から。

あゆみを想う気持ちが同じだから、あゆみへの態度が変わった火賀がいたから、あゆみと然子のことに気づいたんじゃないかなあ。

それって火賀への圧倒的信頼だよね。と思ってちょっと泣いた。

対局の2人だけど一生仲良しでいてほしい。

 

 

 


話は戻るけどもしもっと早く、物心がついたころから火賀のように、しろちゃんのように、あゆみのように、然子に接してくれる人がいたら然子の人生は違うかったかもしれない。

 

自分を好きになるって本当に難しい。

誰もが他人に対して「いいなあ」「うらやましい」の感情を持ったことがあると思うんですよね。誰もが然子やしろちゃんの気持ちに寄り添えるんじゃないかな。

 

 
自分を見てくれる家族も友達も居なかった然子の悲しい苦しい叫びが、なりたい外見になって全て手に入れたと思った矢先に届くのが皮肉だった。

ほんとに届けたかった時にはこれっぽっちも届かなかったのに。

たしかにあったはずの幸せの先に待っているのは否定だった。

それってすごく悲しいよなあ。

 

 

だけど漫画にはない然子と母親の修復に向かうような描写、

火賀に押されて飛び込んだ教室には「おはよう!」「パンケーキ行かない?」と声を掛けてくれるクラスメイト(然子が作ったものではなくあゆみが残したものなのでわたしはこれすら皮肉だと思ってしまったけど)、

妬み憎んだあゆみや火賀、そして大好きな憧れのしろちゃんとの4人で仲良く歩く姿。

 

 

3人がいれば、然子も少しは自分を認めてあげられるようになるかなあ。

 

然子が幸せになれるといいなあ。

 

 

 

 

 

 

そしてここからは水本公史郎を演じた神山くんの話。

 

まず宇宙を駆けるよだかの作者、川端さんのツイートから。

 


 

 

もしこれが重岡くんじゃなく他の俳優とのタッグなら、「火賀俊平 」のイメージを合わせにいくだけだったんだろうな。

 

ともぴろちゃんは見事に【「重岡大毅」の「火賀俊平」】を演じきっていました。

 

5話からの神山智洋さんは水本公史郎でなく火賀俊平だった。表情も、声も、話し方も、仕草も、そこにいたのは火賀俊平という男の子だった。

 

わたしがそれを強く実感したのは5話の飛びついてくるあゆみに「泣くなよ」というセリフ。すごい、ほんとに入れ替わってた。

少しおどけた風に言うのがすごく火賀だった。

 

女優陣の清原さん富田さんも入れ替わりをスムーズにしたいために綿密に細かく打ち合わせして、イメージを一致させていったと話していたけれど、かみしげはきっと互いの雰囲気を感じて「しげなら」「神ちゃんなら」の意識が働いてるんだろうなと思います。

しろちゃんと火賀を通したかみしげのお芝居。

2人の絆、信頼、長い歴史を見せつけるドラマだった。

 

水本公史郎が火賀俊平になったように、神山智洋はあの瞬間重岡大毅になっていたんだなあ。

よだか後の2人がめちゃめちゃいちゃこらしていたのが頷ける。

 

 

そしてやっぱりともぴろちゃんは静の演技がすごすうまい。(対して重岡くんは動がうまいね。)

 

 前半のしろちゃんの言葉とか表情、感情的にするのはすごく簡単で普遍的なものだけど、抑揚のない落ち着いた、感情の読み取れないお芝居って難しい。同情も憤怒も嘲笑もせずただ淡々と、この人何考えてるの?って思わせるお芝居。

一定のトーンで喋ってるのにセリフはとても聞き取りやすいし、才能だなあ。

 

神山くんは板の上向きのお芝居だと思っていたんだけど、できるじゃん!ドラマ!(誰目線ですか?)

 

ほんとにまだまだ可能性を秘めてる人だなあ。やばい。この人どこまでいくんだろう。

 

著名人を含め、よだかを見たという人たちのツイート、重岡くん(というか火賀)への批評が多くて、やっぱりか〜〜!と思った。だけど別に悔しく思う必要もないのかなあ、と。

火賀がめちゃめちゃにいいやつでまじで大方の恋心を掻っ攫っていくような役だったので、圧倒的人気だしそりゃもれなく中の人を好きになる。ドラマってそういうもん。

 

そんなもんだよな〜〜!って歯がゆく思わないくらい、わたしは神山くんのお芝居に満足したし、次の仕事に繋がる確信を持ててしまった。

役への評価と役者への評価は全くの別物で、神山智洋を役者として評価をしてくれる人は絶対にいる。

 

ともぴろちゃんはグループ内のポジション的に先陣切って売れていかなきゃならない人でもないし(語弊があると困るので弁解しますが売れないとは断じて言ってないよ!)、ただ目の前の仕事をコツコツ大事にしてほしいなあ。

先日の雑誌で神山くん自身もそう述べていたので  は〜〜圧倒的信頼!しゅき!

 

ただMVに関してはJEに殴り込み待った無しレベルなんだが

 

 

 

 

 

さてここからがこのブログの最重要項です。

 

我々オタクができることは宇宙を駆けるよだかDVD&Blu-ray化の熱望、しいては地上波放送の要望のみ!

 

 球技が苦手なともぴろちゃんがツアー中も練習に励んだバスケシーンの裏側、気持ちが入りすぎて鉄筋を全力で殴り「アイター!」と叫ぶともぴろちゃん、休憩中に金八をやってる姿もかみしげでにゃんにゃんしてるところも、もしかしたらもしかしたらメイキングに残るかもしれない!

わたしは!みたい!メイキングが!!!!

いやこの際メイキングはなくてもいい!

視聴という点では好きなときに好きなところで観れるNetflixはめちゃめちゃ便利ですが、なんせわたしはオタクなので形にしたい。

分かりやすい形になった宇宙を駆けるよだかを何年も大事にしたい。

 

ということで

 

〒150-8550
ジャニーズファミリークラブ
ジャニーズWEST意見・要望係』

 

によだかへの熱〜〜〜い想いを!

 

あとわたしはNetflixに大貧乏のリクエスト送り続けます。こぐちゃんげんき?

 

Netflixというコンテンツにまた呼んでもらえるといいな〜〜〜
ていうかよだかの動画とか載せてるツイッタラーはしんでくれ〜〜〜〜〜〜〜〜